デジタル超音波診断装置
(エコー)

超音波診断について
超音波診断は、体の表面から発振器で発生させた超音波(耳で聞こえる音より高い周波数の音)を体内に送り、その反射をコンピュータで処理して、内臓の状態をモニター画面に映し出す検査方法です。
この方法は非常に安全で、医療現場で最も頻繁に行われる検査の一つです。
超音波診断では、肝臓、胆道、膵臓、腎臓などの腹部の臓器から、心臓、血管、乳腺、甲状腺など、肺や気体のある部分、骨の奥を除く多くの部分を検査できます。
安全性と応用範囲
さらには、肝臓の硬さ(肝硬度)や脂肪化を非侵襲的に計測する事も可能で、肝硬変や脂肪肝などの診断の補助に有用な検査です。
とても安全な検査のため、産婦人科でお腹の中の赤ちゃんの発育具合を調べる際にも使用されています。
検査時間は5~10分程度で、比較的短時間で終わります。
検査方法
超音波の伝達効率を良くするために、検査用ゼリーを体の表面に塗ります。
次に、**プローブ(探触子)**を目的の部位にあて、モニターに画像を表示して検査を行います。
※腹部検査の場合、朝は絶食となります。

■超音波検査は癌などの早期発見に有効です
超音波検査は1回の検査で非常に多くの情報を得ることができます。最近は腹部だけでなく、乳腺に用いられるようになりました。
腹部では、主に肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓を観察します。
当院では膀胱、子宮、卵巣、前立腺、大動脈も観察します。また、消化管(胃、小腸、大腸)の癌などの病気も発見されることもあり、早期発見、早期治療の一助となります。
※よく観察できるように絶食と蓄尿が望ましいです。